こんにちは。株式会社K.OFFICEの奥休場です。
最近は情報の入手経路も増え、採用に関する考え方や取り組みも大きく変化しています。
一昔であれば、「採用といえば求人媒体に掲載するだけ」といった流れもありましたが、各企業がさまざまな方法で採用活動を展開しているため、戦略的に施策を講じていかなければ良い人材の獲得は難しい状態です。
したがって、WEBを採用活動にも積極的に活用していき、自社が求めている人材を獲得していく必要があります。
しかし、大手企業ならまだしも、中小・零細企業であれば「WEBに精通している人材がいない」「WEBの活用方法が見出せない」企業もまだまだ多いと感じています。
そこで今回は、WEBを活用した採用活動の極意について解説していきます。
また、WEBを採用活動に取り入れて成功した企業の事例も4つ紹介し、具体的にイメージできる記事になっていますので、採用を強化したい企業・担当者であれば、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.採用市場の変化とWEBの関係性
近年はITの急激な進化によって、採用市場にも大きな変化が生まれています。
求職者のほとんどがインターネット上で仕事を探している状態かつ、スマートフォンの普及で手軽に情報が得られる時代です。
また、検索エンジン型の求人サービスも発展しているため、WEBを活用した採用活動に各企業も注力する必要があります。
ただし、単にWEBを利用して「求人媒体へ掲載し、採用情報を公開」しているだけでは、良い人材(求めている人材)の獲得は難しいでしょう。
というのも、採用に力を入れている企業は既にWEBを活用して、さまざまな手段で求職者へ自らアプローチをかけています。
したがって、未だWEBを上手に活用できていないのであれば、多様化する社会に対応するだけでなく、他社に負けないWEB採用戦略、すなわち「採用WEBマーケティング」が必須です。
後ほど、項目毎に分けて実施すべき戦略を解説してきますので、ぜひ今後の採用の参考にしてください。
2.WEB採用の基本とメリットとは?
そもそもWEB採用を活用できれば、具体的にどんなメリットがあるのかも見ておきましょう。
企業側のメリットとしては、
- 幅広い求職者にアプローチがかけられる
- アプローチの手段が多岐に渡るため自社の本来の姿が伝わりやすい
- ミスマッチングが起きにくい
- 多くの人材に触れて選考できる
などがあります。
他にも、
- 採用活動における業務の効率化ができるため無駄なコストが削減できる
- データを可視化できる・集計できる
- ブランディングを高めるきっかけにもなる
等もメリットです。
求職者も、「情報が得られやすい」「企業とのマッチングを計りやすい」など多数のメリットがあります。
3.成功するWEB採用戦略の極意
では、ここからWEB採用戦略における成功の秘訣を紹介していきます。
やるべき項目はいくつもありますが、今回は最低限抑えるべき4つの項目について詳しく解説します。
- 採用サイトの最適化
- SNSを活用した広告戦略
- オンラインイベントとウェビナーの活用
- 効果的な応募者管理とフォローアップ
3-1.採用サイトの最適化
WEBを活用した採用活動において、メインとなる採用サイトの作り込みや戦略は必須です。
「とりあえず」「なんとなく」で作成しただけでは、他者と差別化できず求職者を呼び込むことは難しくなります。
反対に効果的なコンテンツを作り露出が増やせれば、応募数の増加が見込めるでしょう。
新卒向けに行われた調査においても、志望企業の研究を行う情報源はホームページ・採用サイトを最も重視しているという結果も出ています。
参考:キャリタス就活2021
3-2.魅力的なキャリアページの作成
求職者が入社後にポジティブなイメージが持てるように、魅力的なキャリアページの作成が必須です。
最近の傾向として、新卒は「給与」「福利厚生」「業務内容」、中途は「給与」「福利厚生」「労働環境」「社風」において、不安や課題を感じている傾向が強いといわれています。
したがって、入社してからの働く姿やキャリアステップ、ワークライフバランス等の情報を求めている形です。
求職者のニーズに応えられるページを作成しておけば、より自社に興味を持つ人が増えるため、採用サイトには必ず入れ込んでください。
具体的には、以下のコンテンツを入れ込んで魅力的な内容に仕上げましょう。
- 働いている社員のインタビュー内容
- 1日の業務内容・スケジュール
- キャリアステップの事例
- オフィスや作業場の風景
- 社内制度の内容と実施状況
- 福利厚生(手当関連、休暇関連、優待関連など社内で推進しているもの)
3-3.企業とのマッチングが判断できるコンテンツ
採用サイトから応募数を増やすと同時に、どれだけ自社とマッチする人材を集められるかも重要なポイントです。
よくあるパターンとして、入社してからミスマッチが発生してしまい、早期離職につながってしまうケースがあり、お互いに労力とコストが無駄になってしまうことも。
入社後にしか見えてこない部分もありますが、採用サイトのコンテンツによっては、ある程度入り口の段階でふるいにかけることも可能です。
例えば、社員同士の座談会を実施し対話の内容をまとめたコンテンツは、社内の雰囲気や考え方を伝える有効なコンテンツといえます。
テーマを設定し、年代や役職など垣根を超えた環境で意見を交換する風景は、まさに社内の雰囲気を表現している形です。
また、テーマによっては企業の特徴や魅力、考え方を伝えるきっかけにもなります。
文章や写真ベースの掲載だけでなく、動画を利用した視覚的アプローチも現代とマッチしているためおすすめです。
他にも、新卒入社・中途入社それぞれの社員にインタビューを行い、
- 入社から現在に至るまでのプロセスや業務内容
- 入社してからのギャップ
- 入社時や現在の苦労話
など、リアルな情報提供もミスマッチを防ぐコンテンツになります。
どうしてもポジティブな面ばかり強調しがちですが、ネガティブ要素をある程度先だししておくのも戦略の一つです。
3-4.SEO対策で採用サイトの訪問率向上
訪問率向上のためにSEO対策(検索エンジン最適化)にも目を向ける必要があります。
どれだけ内容の濃い採用サイトを生み出しても、最終的に求職者がサイトを訪れて情報を提供できなければ意味がありません。
したがって、SEO対策を実施し採用サイトへの「集客」を強化する必要があるでしょう。
とはいえ、SEOといっても「〇〇だけすればいい」といった簡単な方法はなく、複合的な施策かつ専門的な知識をもとにさまざま対策が必要です。
社内に精通した人材がいればよいですが、0からやっていくには労力も時間も必要になり非効率といえます。
よって、SEO対策に大きな時間が取られてしまうのであれば、専門業者へ外注してしまうのがおすすめ。
本来かけるべき採用活動に注力するためにも、また最短で効果を出すためにも、外部へ任せてしまうのが得策といえます。
4.SNSを活用した採用・広告戦略
今やSNSは若者を筆頭に生活の一部になりつつあるプラットフォームですが、採用活動においても鍵を握っている存在です。
ソーシャルリクルーティング(SNS採用)と呼ばれ、多くの企業がSNSを活用した採用を展開しています。
活用目的は幅が広く、単純に認知度アップや企業価値の向上、求人情報の掲載、スカウト、採用候補者のリサーチなど利便性が高い点もメリットです。
注意すべきは、採用サイトと同様で「とりあえず」始めるのではなく、目的とゴールを定めた上で適切なプラットフォームの選択を戦略を練る必要があります。
具体的に見ていきましょう。
4-1.採用に有効な効果を発揮するSNSプラットフォームは?
採用活動に使いやすく、多くの企業が効果を体験しているSNSは次の通りです。
- X(旧Twittter)
- Youtube
- LINE
- TikTok
- Wantedly
SNSで有効な効果を発揮するためには、各SNSの特徴を把握して自社の目的とマッチするプラットフォームの選択が必須です。
それぞれの特徴をまとめておきます。
プラットフォーム | アクティブユーザー数 | 特徴 | 目的 |
X | 4,500万人 | ・20代が多い ・拡散力が強い ・リアルタイム性が重視される |
・認知度やブランディング向上 |
3,300万人 | ・20代が多い ・女性人気強い ・視覚的訴求ができる ・他よりも拡散性は低い |
・働くイメージや企業イメージの向上 | |
2,600万人 | ・20代・30代が多い ・実名公開が多い ・長文投稿可能 |
・リファラル採用 ・企業情報や仕事内容の共有 |
|
Youtube | 6,200万人 | ・10代〜50代まで幅広い ・視覚だけで伝える ・多くの情報を伝えられる |
・社風やカルチャーの発信 ・企業紹介の資料に活用 ・ブランディング作り |
LINE | 8,600万人 | ・10代〜50代まで幅広い ・メルマガ形式が使える ・毎日目を通す可能性が高い |
・説明会や面接などのイベント告知のツール ・定期的な企業情報の提供 |
TikTok | 1,600万人 | ・10代がメイン ・視覚的情報 ・拡散力が高い ・動画は他のSNSにも載せられる ・競合少なめ |
・認知度向上 ・ブランディング向上 ・興味作り |
Wantedly | 300万人 | ・就職・転職に対する興味が強い20代〜30代がメイン ・掲載し放題の求人広告 ・ブログ機能 ・スカウトサービス ・成功報酬なしのダイレクト サービス |
・企業全体の情報提供 ・コストを抑えた採用活動全般 ・スカウト ・他SNSも含めたユーザーへアプローチ |
それぞれのSNSの特徴を理解しておき、自社の採用活動に合わせたSNSを選択してください。
可能であれば労力は増えるものの、複数のSNSを採用し運用していくのがベストです。
4-2.ターゲット層に合わせた戦略とアプローチ
SNS採用を成功させるためには、自社の採用活動でターゲットにする人材を明確に決めること、そしてターゲットに合わせたアプローチを展開していくことが欠かせません。
まずはどんな人材を募集したいのかを社内でブラッシュアップし、明確なペルソナを設定してください。
そこが定まれば、ターゲットが多く分布するであろうSNSを考え選択できます。
同時に、戦略としてSNS採用に求める役割も明確に決める必要があります。
具体的には、
- 認知度を上げるためのツールとしてSNSを活用する
- 採用の窓口としてSNSを活用する
- 求職者と接点を持つためのコミュニケーションの場としてSNSを活用する
- イベントなどの情報を拡散するためにSNSを活用する
など、SNSに求める役割は各企業で変わってくるはずです。
役割が明確になっていれば、選んだSNSを運用する上でのコンセプトもハッキリするため、有効なアプローチを打てます。
4-3.高いエンゲージメントを生むコンテンツの作成
SNS採用はただ運用するだけでは難しく、高いエンゲージメントを生むコンテンツを作成しなければ、多くの求職者と接点を持つことができません。
よく勘違いされやすいのが、「闇雲に情報を発信しておけばいい」「トレンドになっている企画をやればいい」といった安易なコンテンツを量産してしまうことです。
本来設定したコンセプトからズレてしまうようなコンテンツでは、狙っているターゲットからの興味が獲得できず、高いエンゲージメントは獲得できないでしょう。
SNS採用は一歩間違えれば、自社の評価を下げるツールにもなってしまうため、ターゲットの状態を理解し、必要としているコンテンツをピンポイントで作成するようにしてください。
5.オンラインイベントとウェビナーの活用
WEBを上手く活用すれば、求職者に向けたさまざまイベントをオンライン上で開催できます。
オンライン上で展開できれば、企業側・求職者側の双方にメリットがあるため、より多くの人材と触れ合える機会が増大するでしょう。
リアルに対面しないと伝わらない温度感やお互いの相性はありますが、自社に興味を持つ求職者を増やすためにもオンラインイベントを積極的に取り入れるほうがメリットは高いといえます。
5-1.オンラインを利用した会社説明会の実施
多くの求職者はインターネット上で就職情報を集めるだけでなく、説明会や面接等をオンラインで実施することを望むことが、ここ数年で非常に高まっています。
イベントや面接に参加するか・しないかが「オンラインで開催されるか」という点が決め手にもなっているケースも存在するようです。
特に、若い世代にあたる新卒の就活生はネット環境に慣れているため、その傾向はより強いといえます。
したがって、まずは採用活動の入り口になる会社説明会からオンライン化していきましょう。
会社説明会をオンラインで実施すれば、以下のメリットが考えられます。
- 移動負担が減りスケジュール調整もしやすいため、会社説明会の参加者増加を狙える
- 地方など遠方地域の就活生も参加できるためアプローチをかけられる範囲が増える
- 会場の手配も不要でコスト・時間ともに効率化できる
会社説明会をオンラインで実施する場合は、
- 録画配信型
- ライブ配信型
の2パターンがあります。
録画配信型であれば、一度動画を用意してしまえば毎回の工数も少なくなり、誤った情報伝達も発生しません。
ただし、お互いでリアルなコミュニケーションが取れないため、就活生が抱えている疑問や不安をその場で解消できません。
ライブ配信型であれば、オンライン上でコミュニケーションを取りながら進められるので、就活生が抱える疑問をその場で解消し、企業理解に繋げやすい形になります。
しかし、ライブ配信型と違って毎回対応が必要になるため、一定の負担は増える形です。
どの形態を選ぶかは社内の体制や説明会で目指すゴールによって変わりますので、適切なほうを選ぶようにしてください。
5-2.参加者のフォローアップ戦略
オンラインで参加した人からは、メールアドレスやSNSのアカウントなどフォローアップに利用できる情報を得ることが可能です。
したがって、参加後にリストを作成しておけば感謝のメール等だけでなく、次回のイベント案内や企業に関する情報などを提供し続けられるメリットがあります。
説明会で少しでも心を掴むことができていれば、就活生も企業に興味を持ち続けている可能性が高いため、定期的にアプローチをかけることで次回のイベント参加や選考へ進む確率を上げることが可能です。
また、会社説明会に関するアンケートもオンライン上で実施し、リアルな意見を拾い上げてデータとして蓄積もできます。
そうすれば会社説明会の課題を把握し、次回以降より精度の高い内容に改善にしていく手掛かりにもなるはずです。
6.効果的な応募者管理とフォローアップ
WEB採用のメリットは、効率的な応募者管理システムの構築が可能で、一元管理と適切なフォローアップが効率よくできる点にもあります。
社内の環境を整備し採用に関する管理体制を構築できれば、求職者との関係性をより深くし良い人材の獲得につながるはずです。
6-1.採用管理システムの活用
採用に関わる情報を管理・分析できる採用管理システム(以後、ATSと呼ぶ)を活用すれば、求人募集、応募者の情報や連絡調整、採用の進捗管理などWEB上で情報を一括管理できます。
具体的には、
- 求人管理:求人に関わる情報の一括管理・募集状況の一括管理
- 情報管理:応募者の個人情報管理
- 選考管理:選考に関わる情報の一括管理
- 採用管理:採用者への連絡や通知・アフターフォロー
1つのシステムに情報を一元化できるため、担当部署の業務を効率化できます。
管理がしやすくなれば単純にイージーミスも減り、機会損失を防ぐことも可能です。
なにより、「応募者がどんな経路で応募までたどり着いたのか」「採用につながっている媒体の傾向」など、今後の採用活動を強化していくためのデータを取ることができるのも魅力です。
6-2.迅速な対応と継続的なコミュニケーション
ATSの情報管理を整え業務を効率化できる社内体制になっていれば、余計な雑務を省略し、本来熱量を注ぐべき業務に集中できます。
特に、応募者に対する迅速な対応や応募者へ企業側からコミュニケーションを取るといった積極的なアプローチは良い人材獲得に欠かせません。
具体的には、
- 興味を持っている求職者へ説明会やイベントの情報共有
- 企業紹介を含めた定期的な情報発信
- 面接などの予約対応
- 採用者へ入社手続きなどの連絡
- 疑問点などヒアリングするコミュニケーション
など、求職者や採用者へ関係構築を深めることで、相手の疑問や不安を解消するきっかけになるはずです。
ATSによってはLINEとの連携が可能で、公式LINEを活用したアプローチを効率的にできるシステムもあります。
6-3.採用プロセスの可視化
前項でも触れましたが、ATSを活用できれば採用プロセス全体の可視化が可能です。
単純に情報を一元化できるだけでなく、募集から選考までの情報をデータとして見える化できるため、現在の状況や今後の対策を練りやすくなります。
これまでの傾向として、「採用活動が上手く進まない」「良い人材が獲得できない」と嘆いている企業ほど、募集から採用までの管理体制を整えていない、改善策が社内で見えていないケースが多々あります。
データを蓄積し可視化することで、それぞれのフェーズにおける状況や課題が見えてくるため、ATSを上手く活用し社内大勢の整備は必須です。
7.WEB採用の成功事例と分析
最後に、WEB採用で成功した企業の事例を見ておきましょう。
事例から成功するためのポイントもまとめていきます。
7-1.WEB採用を成功させた企業の最新事例
今回はWEB採用の中でも、「採用サイトの最適化」と「SNS採用」における最新版の成功事例を紹介します。
それぞれの採用サイトやSNSを一度チェックしておくと参考になるはずです。
7-1-1.採用サイトの最適化:freee株式会社
クラウド会計ソフトでシェアNo1を誇るfreee株式会社は、採用サイト内のブログコンテンツを強化し発信し続けていることで、多くの求職者からの認知度を高める施策に成功しています。
採用ブログでは従業員の目線でさまざまテーマについて答える記事を多数アップし、freee社がどんな企業なのか総合的に伝えるコンテンツを量産しています。
またエンジニアブログも展開し、社内勉強会の様子をブログで共有する記事や開発に関わる秘話の共有など、freee社の本質や技術力の高さを伝えるコンテンツを提供し、求職者の心を掴むことに成功している企業です。
7-1-2.採用サイトの最適化:株式会社良品計画
若い世代からシニア世代まで、絶大な人気を誇る無印良品やMUJIブランドの開発・製造・販売まで手がける小売企業です。
若手だけでなく各ポジション毎にインタビューを行い、それぞれの立場における考え方や風景が伝わるコンテンンツを作成しています。
小売業は一つのキャリアだけでなく、ポジションや目指すキャリアが個人によって違うのが特徴です。
そのニーズに応えるべく、求職者が目指す分野やキャリアステップに沿った情報を採用サイトから掴みやすい内容になっています。
また、単純に事業内容の掲載だけでなく、ここまで人気を集める企業に成長できた施策やチャレンジのエピソードなど、つい求職者も読み進めてしまう内容が盛り込まれているため、企業に対する興味が湧く仕組みになっているのも好ポイントです。
7-1-3.SNS採用:株式会社あいホーム
宮城県に本社がある工務店の株式会社あいホームですが、全国規模で見ても知名度が高い訳ではありません。
しかし、Twitterやinstagram、YouTubeなど複数のSNSを運用し、新卒者向けの採用活動に注力した結果、多くの就活生からの認知度を上げることに成功しています。
結果的に、従業員70名規模の企業でありながらも、コロナ禍でオンライン説明会に100名前後の就活生を集めて内定者8名の獲得に成功している企業です。
これは若い世代が情報を入手しやすいように、企業側が複数のSNSを利用して情報を発信し続けていたため、就活生との距離感を縮められたことが大きな要因となっています。
さらに、SNSで業務内容や働く姿、企業のビジョンなどを発信していたことで、入社後のイメージを具体的に描いている「ミスマッチのない人材」を獲得できています。
7-1-4.SNS採用:ディップ株式会社
CMでもお馴染みのバイトルなど人材事業を展開しているディップ株式会社は、instagramを活用して企業の情報や採用に関する情報を提供しています。
社内のイベントや面談に関する情報など、選考に関わる情報を親しみやすい投稿で提供し、就活生が気軽に応募できる体制を構築している形です。
特徴的なのが、単に企業の情報発信だけでなく、履歴書やESに関する内容の書き方・志望動機作成のコツ・面接対策のポイントなど、就活生が必要とする情報の共有も展開しています。
ディップ株式会社に興味がない学生も、就活情報がフックになりアカウントへ飛んでくる可能性があり、流入経路を増やす施策で見事に成功しているといえます。
投稿だけでなくリールといったショート動画も駆使し、若い世代に合わせたアカウント作りは参考にすべきです。
7-2.事例から見えてくる成功のポイント
WEB採用で成功している企業の事例を見ていくと、以下のポイントが成功の鍵を握っています。
「WEB採用」という大きなひとくくりではありますが、どの項目においても重要なポイントといえます。
- 自社が求める人物像(ターゲット)を明確にした上で採用戦略を練りコンテンツを作成する
- 求職者が求めているであろう情報やニーズに応える設計にする
- 就活生や求職者に入社後のイメージができる情報共有が欠かせない
- 採用サイトやSNSを運用するコンセプトや役割、方向性をハッキリさせておく
- 良い人材獲得には受け身ではなく積極的なアプローチが必要
現在、採用活動が上手くいっていない企業であれば、できる範囲からWEB採用に取り組んでみてください。
活用次第では大きな成果が期待できるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
WEBを活用して採用活動を進められれば、業務の効率化だけでなく応募者の増加も狙え、自社が求める人材に出会える可能性が広がります。
とはいえ、「ただ採用サイトを作ればいい」「SNSを開設するだけ」では効果は期待できず、目的や方向性を戦略的に練った上で導入する必要があるでしょう。
加えて、WEB採用を進めながら社内にデータを蓄積していき、継続的に見直しと改善策を講じる必要があるのも念頭におく必要があります。
WEBを活用した採用活動にもトレンドがあるため、担当部署の方は定期的に情報収集をしていくのも忘れないようにしてください。
また、採用サイトの作り方や動画を活用した採用の進め方など、他にも採用に関する記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
もし、「自社内の人員や体制では手が回らない」「WEBを活用したいが自社に効果的な方法が分からない」などありましたら一度、株式会社K.OFFICEにご相談下さい。
弊社はサイト制作やマーケティングに関するノウハウがあり、100社以上の企業さまのお手伝いをしてきたディレクターが在籍していますので、採用活動でお困りであれば効果的な方法でサポートいたします。
年々採用活動も変化し、WEBを活用しなければ大きな機会損失も生まれかねません。
企業が求める人材を獲得するための次なる手として、まずはお気軽にご相談下さい。