Facebook広告とは、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)、WhatsApp(ワッツアップ)などのSNSプラットフォームに広告を掲載する仕組みです。
ターゲティング精度が高く、効果的な集客や販促に役立てることができる為、多くの企業やサービスで利用されている広告です。
今回は、始まってから10年以上たったFacebook広告の今さら聞けないメリット、デメリット、ターゲティング方法、費用体系、成果測定方法などを解説します。
Facebook広告に興味のある方や、集客に悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
1.Facebook広告メリット
Facebook広告のメリットとしては以下のようなことがあげられます。
- ターゲティング精度が高い
- 少額から広告を掲載できる
- さまざまな媒体に広告を配信できる
- 広告の効果測定が簡単
それぞれの具体的な内容をお伝えしますと
1-1.ターゲティング精度が高い
Facebook広告は、他のWeb広告と比較しても、ターゲティングの精度が高いという特徴があります。
その理由は、Facebookでみなさんがアカウントを作成する際に、実名・住所・職場・趣味・年齢などといったリアルで詳しい個人情報を載せる方が多く、その情報が蓄積されているからです。
Facebook広告では、これらの個人情報をもとに、ユーザーの興味関心や行動に合わせて、広告をターゲティングすることができます。
Facebook広告のターゲティングには、以下のようなものがあります。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 興味関心
- 行動
- 類似オーディエンス
これらのターゲティングを組み合わせることで、より精度の高いターゲティングを行うことができます。
たとえば、「20代〜30代の女性で、東京に住んでいて、ファッションに興味があるユーザーに対して、ファッション関連の広告を配信する」といったことができます。
このようにFacebook広告は、ユーザーの興味関心や行動を細かくターゲティングできるため、広告の費用対効果を高めることができます。
1-2.少額から広告を掲載することができる
Facebook広告の最低出稿金額は1日あたり500円と、非常に少額から広告を出稿することができます。
課金の形態も
- クリック課金(CPC)
広告をクリックされた回数に応じて課金されます。CPC(Cost per Click)とも呼ばれます。
オークション形式となっているので、1クリックの料金は常に変動します。
ユーザーが広告を閲覧しただけでは課金されないため、費用対効果が高い方式だと言われています。
クリック課金が向いているのは、商品の購入やサービスの申し込みなどの具体的なコンバージョンを得たい場合などです。 - インプレッション課金(CPM)
広告が表示された回数に応じて課金されます。CPMは「Cost Per Mille(Milleはフランス語で1,000の意味)」の略になります。
クリック課金と同様に、料金は広告表示毎にオークション形式で決定されます。
具体的なコンバージョンよりも、広告を見てもらうことを目的としている方式です。
そのため、商品やサービス、ブランドの認知度を上げたい、見込み顧客を醸成したいといった場合に向いています。
があります。
他にも、動画広告の場合はThruPay(最後まで再生されたか、もしくは15秒以上再生された場合のみ課金される)、アプリ広告だとアプリがインストールされた時点で課金される形式もあります。
少額から広告を出稿できることで、例えば、最初は1日1,000円からスタートしてテストマーケティングを行う、といったことが可能です。
仮にテストマーケティングを行った結果
・1ランディングページビュー(クリックしてページが読み込まれた回数)が100円
・100ランディングページビューでコンバージョンを1つ獲得(CV率1%)
となれば、広告費を1日1,000円から1万円、10万円とスケールした場合、どの程度のコンバージョンを獲得できるか?ということが広告を出す前から計算することができる為、自社のリソースに合わせた広告運用が可能です。
1-3.さまざまな媒体に広告を配信できる
Facebook広告は、Facebookだけでなく、Instagram、Messenger、Audience Networkなどのプラットフォームに広告を配信することができます。
- Facebook
Facebookは、世界最大のソーシャルメディアプラットフォームです。
Facebook広告は、Facebookのタイムライン、ニュースフィード、および検索結果に表示されます。 - Instagram
Instagramは、写真や動画を共有するためのソーシャルメディアプラットフォームです。
Instagram広告は、Instagramのタイムライン、ストーリー、検索結果に表示されます。 - Messenger
Messengerは、Facebookのメッセージングアプリです。
Messenger広告は、Messengerのチャット画面に表示されます。 - Audience Network
Audience Networkは、Facebookのパートナーサイトに広告を配信するネットワークです。
Audience Networkには、数千万のウェブサイトやアプリが参加しています。
それぞれの具体的な内容は今回、割愛しますが、Facebook広告は、上記のようなところに広告を配信して、露出を図っていくことができます。
1-4.広告の効果測定が簡単
Facebook広告には、広告の効果を測定するための充実した分析ツールが用意されています。
これらのツールを使えば、広告のクリック数、インプレッション数、コンバージョン率など、様々な指標を分析することができます。
具体的な分析ツールには、以下のようなものがあります。
- 広告マネージャー
広告の作成や管理に利用するツールです。
広告のパフォーマンスをリアルタイムで確認することができます。 - 広告レポート
広告のパフォーマンスをレポート形式で確認することができます。
レポートは、日次、週次、月次など、任意の期間で作成することができます。 - 広告効果検証ツール
広告のクリックがコンバージョンにつながったかどうかを検証するツールです。
広告効果検証ツールを使えば、広告の費用対効果を正確に測定することができます。
これらの分析ツールを使えば、広告の効果を詳細に分析することができます。
そのため、広告の改善や最適化を容易に行うことができます。
2.Facebook広告のデメリット
それでは次に、Facebook広告にはどんなデメリットがあるかについて触れていきたいと思います。
Facebook広告に関しては、広告の種類、ターゲットや配信先の設定などを間違えることで下記のようなデメリットが発生してきます。
- 費用がかさむ可能性がある
Facebook広告の費用は、広告の種類、ターゲット設定、広告の表示回数などによって変わります。
広告の種類によっては、クリック課金制やインプレッション課金制など、費用が発生する仕組みが異なってきます。
また、ターゲット設定を細かく行うほど、費用は高くなる傾向があります。
さらに、広告の表示回数が多いほど費用はかさんできます。
- 広告を配信するすべてのユーザーがターゲットユーザーとは限らない
Facebook広告は、広告主がターゲット設定を行うことで、広告を配信するユーザーを絞り込むことができます。
しかし、広告を配信するすべてのユーザーがターゲットユーザーとは限りません。
そのため、設定によっては広告に興味のないユーザーに多数配信されてしまう可能性があります。
- 広告がユーザーに不快に思われてしまう可能性がある
Facebook広告は、広告主が作成した広告を、ユーザーのタイムラインに表示することができます。
そのため、ユーザーが不快に思うような広告を配信してしまう可能性があります。
- 広告が効果的に表示されない場合がある
Facebook広告は、広告主が設定したターゲットユーザーに広告を配信しますが、すべてのユーザーが広告をクリックしたり、広告をクリックした後、商品やサービスを購入したりするとは限りません。
そのため、広告が効果的に表示されない場合もあります。
Facebook広告は、費用対効果の高い広告手法ですが、広告を配信する際には、これらのデメリットを理解した上で、広告を運用することが大切です。
3.Facebook広告とリスティング広告の違い
次に、よく比較されるものとしてリスティング広告との違いについても触れていきたいと思います。
過去にリスティング広告を運用した企業さまも多いのではないでしょうか?
Facebook広告とリスティング広告の違いを一言で表すと、「顕在層にアプローチするか、潜在層にアプローチするか」です。
3-1.顕在層とは?潜在層とは?
リスティング広告は、ユーザーが自ら入力したキーワードに応じて広告が表示されるため、すでに商品やサービスに興味を持っている「顕在層」をターゲットとしています。
一方、Facebook広告は、ユーザーの年齢、性別、興味関心などに基づいて広告を配信するため、まだ商品やサービスに興味を持っていない「潜在層」をターゲットとしています。
顕在層は、すでに商品やサービスに興味を持っているため、コンバージョン率が高く、リスティング広告は、このようなユーザーに効果的な広告です。
潜在層は、まだ商品やサービスに興味を持っていないため、コンバージョン率は低くなりますが、Facebook広告は、このようなユーザーに効果的な広告です。
どちらの広告が効果的かは、商品やサービスの種類やターゲットとするユーザーによって異なってきます。
顕在層をターゲットとする場合はリスティング広告、潜在層をターゲットとする場合はFacebook広告が効果的です。
以下に、それぞれの広告の特徴をまとめました。
広告 | ターゲット | 特徴 |
---|---|---|
リスティング広告 | 顕在層 | コンバージョン率が高い |
Facebook広告 | 潜在層 | コンバージョン率は低いが、潜在層に効果的 |
このように、Facebook広告とリスティング広告にはそれぞれ異なる特徴があります。
広告を実施する際には、商品やサービスの種類、ターゲットとするユーザーを考慮して、どちらの広告が効果的かを判断することが大切です。
3-2.潜在層へのアプローチなぜ必要なのか?
潜在層とは、自社商品やサービスをまだ知らない人や、興味はあるがまだ購入を検討していない人を指します。
潜在層は、顕在層よりもコンバージョン率が低いことが多いですが、だからと言ってそれがダメというわけではありません。
潜在層にアプローチすることは、将来の顕在層を育成することにつながるからです。
潜在層にアプローチするメリットは、以下のとおりです。
- 潜在層に自社商品やサービスを認知させることができる。
- 潜在層に興味を持ってもらうことができる。
- 潜在層のニーズを把握することができる。
- 潜在層との関係を構築することができる。
Facebook広告では、潜在層に闇雲にアプローチするわけではありません。
年齢、性別、興味関心、居住地など、さまざまな条件でターゲットを絞り込むことで、自社のサービスや商品に興味を持ってもらいやすい(と想定される)層にアプローチすることができます。
また、画像や動画を使った広告を作成することもできるので、潜在層の興味を引く広告を配信することができます。
潜在層へのアプローチは、長期的な視点で行うことが重要です。
短期的にはコンバージョン率が低くても、継続的に潜在層にアプローチすることで、将来の売上アップにつながります。
これが、WEBマーケティングでリード(見込み客)の獲得が重要と言われる理由です。
4.リード(見込み客)の獲得にはFacebook広告は有効な手段
ここまでの内容をまとめると、Facebook広告の特徴は
- 高いターゲティング精度を誇る
- 少額(1日500円)から配信できる
- Facebookだけでなく、Instagramなどにも広告を出せる
- 配信結果の効果検証が容易である
- 将来、お客様になり得る潜在層にアプローチできる
です。
特に、リスティング広告とは違い顕在層にアプローチできる為、リード(見込み客)の獲得にはFacebook広告が非常に有効な手段です。
例えば、あなたの会社やそのサービスがまだ立ち上げたばかりで、その存在を知っているのは世の中のごくわずかの人だとします。
そんな時にリスティング広告を使って顕在層にアプローチしたとしても、同じキーワードで広告を出している、名前が通っている競合のサービスに打ち勝つことは容易ではありません。
まさにレッドオーシャンの市場です。
でもFacebook広告を使えば、まだニーズが顕在化していない、比較的ブルーオーシャンな市場にアプローチすることができます。
それも、1日500円や1,000円といった少額でです。
そうやって少額でテストマーケティングして成果を出すことができれば、あとは広告費を増やしていくだけで、それに比例してビジネスはスケールしていきます。
もちろん、成果を出すためにはターゲティングの設定だけでなく、成果の出る広告クリエイティブ(バナー)やランディングページ(LP)が必要不可欠です。
そこで一度見ていただきたいのが、株式会社K.OFFICEが提供する「LP制作」「動画制作」「広告運用」をパッケージにした伴走型のマーケティング支援サービス「BAN-SOUくん(バンソウくん)です。
これは簡単に言うと、プロのマーケッター、動画クリエイター、WEBデザイナーが御社のマーケティング活動をまるっと引き受けます、というサービスになります。
ちょっとした宣伝なんですが、よかったら上記バナーをクリックしてしてみてください。
またFacebook広告に関しては、下記の記事でも触れてますので、そちらも合わせてご覧ください。
https://k-office.pro/2023/06/20/facebook-ad_hikaku/
もし、今回の記事を読んで少しでもFacebook広告に興味をいただけましたら、まずはお気軽にご相談下さい。
御社のサービスやプロダクトに合わせたマーケティング戦略を一からお手伝いします。