マーケティング

SNSをマーケティングで活用するなら必見!【SNS別の特徴を解説】

デジタル化が進む昨今、マーケティングとSNSの活用は、切っても切れない関係性となっています。
情報を探しているユーザーと、情報を提供したいユーザーを繋ぐもの、それがSNSです。
Facebook、Instagram、YouTube、X(旧Twitter)、TikTok。
あなたも仕事やプライベートで何かしらのSNSに触れているのではないでしょうか?

今回は、マーケティングにおいてのSNS活用の重要性を、特に使われているSNSであるFacebook、Instagram、YouTube、X(旧Twitter)、TikTokの5つに絞って、各SNSの特徴に基づいたターゲットとなるユーザー層やその活用方法をそれぞれご紹介していきたいと思います。

  • 「これからマーケティングとしてSNSを活用していきたいと考えている」
  • 「SNSマーケティングについてもっと知りたい」

という方はぜひ、参考にしてみてください。
この記事を読んでいただくことで、「あなたのビジネスにSNSを取りいえるなら何がよいか?」というのが見えてくると思います。

目次

1.なぜSNSを活用するのか?

SNS image

冒頭でも軽く触れましたが、「SNSの現状と重要性」「ターゲット別マーケティングの意義」の2つの観点から、「なぜSNSを活用するのか」を詳しく説明していきたいと思います。

 

1-1.SNS活用の現状と重要性

スマホの普及に伴い、SNSの利用者は年々増え続けている現状で、無料で利用できるSNSを活用することが、いかに重要であるかは、言わずもがなです。

SNSは、個人、団体、企業、ブランドが自身のメッセージや、価値観を広めたり、製品やサービス、コンテンツなどを宣伝することで、新たな顧客を獲得し、既存の顧客との忠誠心を高める手段として、外せないツールとなっています。

競合を調査したり、トレンドをいち早くキャッチすることが出来るという点も、SNSの外せないメリット。

SNSは情報共有を通じたコミュニケーションツールであるほか、多くの目的に役立つため、すでに広く活用されています。

 

1-2.ターゲット別マーケティングの意義

「マーケティングとして、SNSを活用する」と一言で言っても、SNSにはそれぞれ、ユーザー層や求めているものに違いがあります。

例えば年代別や性別別での利用率で言うと下記のようになっています。

年代別SNS利用率_総務省|株式会社K.OFFICE

総務省情報通信政策研究所 令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書の【令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)より一部抜粋

https://www.soumu.go.jp/main_content/000831290.pdf

この中でも注目すべきはYouTube。10代〜50代の全世代で80%以上(10代〜30代で言えばほぼ100%に近い)、60代でも70%近い方が利用されています。
ただ、YouTubeの場合は投稿するコンテンツが動画になりますので、その制作にかかるコストや時間がどうしても他のSNSよりもかかってしまいまのでそこは注意しないといけません。

この他にも各SNSを利用するユーザーの「趣味や関心」「ライフスタイル」「地域」「文化」などから、ターゲットを絞って、マーケティングを行うことで、売上の増加と、広告予算のコストや人的リソースの削減が期待でき、効率の良いSNSマーケティングを行うことができます

つまり、SNSマーケティングにおいて、ターゲット別のアプローチは成功の鍵。

効果的なターゲット設定とカスタマイズされたコンテンツの提供が、より多くのユーザーを引きつけることに繋がるのです。

 

2.各SNSの特徴と活用方法

SNS_img2

それでは、「YouTube」「Facebook」「Instagram」「X(旧Twitter)」「TikTok」の5つのSNSの特徴と、その活用方法をご紹介していきます。

どのSNSで、どのターゲットに向けて、マーケティングを仕掛けていくのか参考にしながら、読み進めてみてください。

 

2-1.YouTube

youtube_img

まず1つ目にご紹介するのは「YouTube」です。
無料動画サービスといえばYouTubeですが、その利用率は全世代で87.9%の利用率を誇ります。
Youtubeの視聴者層は10〜30代が最も多いとされていますが、50代で82.5%、60代でも67%と他のSNSではリーチしにくい層にもリーチさせることができます。

年代別SNS利用率_総務省_youtube|株式会社K.OFFICE

 

■YouTubeの特徴

YouTubeは、ユーザーが手軽に様々な動画コンテンツを共有できる、世界中で非常に人気のあるプラットフォーム。

YouTubeは、他の無料動画サービスと違い、クリエイターに対して広告収益を提供することができるため、多くの個人や企業が「YouTubeを収益化出来る」のが1番大きな特徴です。
そうやって広告収益を得るために動画を投稿するYouTuber(ユーチューバー)という言葉も、完全に市民権を得ていますよね。

さらにYouTubeはキーワードやタグ、カテゴリなどを使用して、コンテンツを簡単に検索でき、関連動画やおすすめ動画を提供するアルゴリズムも利用されており、ユーザーにとって非常に便利なので、幅広い世代に支持されている要因です。

 

■YouTubeの有効な活用方法

Youtubeでは、視聴者が求める情報やエンターテイメントを、定期的にYouTubeで提供することが重要です。
クリアな映像、良い音声品質、魅力的な編集で高品質な動画制作を心がけましょう。
まずはサムネイルや字幕演出を魅力的に作成し、クリック率を向上させる試みが必要です。

また動画を作成する際には、動画のタイトル、説明、タグ、カテゴリなどは、ユーザーがよく検索するキーワードを調査し、制作することをおすすめします。
これによって、YouTube内でのキーワード検索で動画が上がりやすくなり、より多くのユーザーに動画を見てもらうことができます。

投稿後は、YouTubeの分析ツールで、「どの動画が成功しているか」「どの要素が効果的か」を分析し、戦略を最適化するのに役立てる必要があります。

YouTubeは、定期的な更新、視聴者との関係構築、データ分析を通じた改善など、戦略的なアプローチが重要です。

 

■YouTubeの日本の成功事例

それでは最後に日本の企業でYouTubeをマーケティングに活用して成功している事例を3つ紹介しましょう。
下記はいずれもナショナルクライアントと呼ばれるような大企業ですので、そっくりそのまま、あなたのマーケティング活動に取り入れることは難しいかもしれませんが、必ずヒントは眠っているはずです。

1.ソニー(Sony)

ソニーは、世界中で非常に知名度の高い家電メーカーであり、YouTubeを活用して多岐にわたる製品のプロモーションを行っています。
特に注目すべきは、新製品の発表や特徴を詳しく紹介する動画コンテンツの充実です。
これにより、消費者は製品の特徴や使用方法を深く理解でき、購買意欲が喚起されます。

また、ソニーはカメラや音響機器などの高価な製品において、製品の性能をデモンストレーションする動画を公開し、その高性能や利便性を消費者に訴求しています。
これにより、製品の差別化とブランドの価値が高まります。

更に、ソニーはユーザーが投稿したソニーの製品を使用したレビューや使用例の動画も積極的に取り上げ、リアルな使用シーンや意見を共有することで、消費者との信頼関係を築いています。

2. 任天堂(Nintendo)

任天堂は新作ゲームのトレーラーや実況プレイビデオをYouTubeにアップロードし、ファンとのエンゲージメントを高めています。
また、YouTubeのライブストリーミング機能を利用し、新作発表イベントを生中継することで、全世界のファンとリアルタイムでつながり、話題作りを行ったりもしていますね。
これによって、新作ゲームの売上向上や、ブランドのロイヤリティ強化に成功しているのが任天堂のYouTubeチャンネルの特徴です。

3. 資生堂(Shiseido)

資生堂もまた、YouTubeを効果的に活用しています。
化粧品やスキンケア製品の使用方法を紹介するチュートリアルビデオや、ブランドストーリーを伝えるコンテンツを定期的にアップロードしています。
資生堂のビデオコンテンツは、見る者に製品の正しい使い方や、ブランドのフィロソフィーを理解してもらうことを目指しており、これにより消費者の信頼と関心を集めています。

 

 

 2-2.Facebook

facebook_img

次にご紹介するのは「Facebook」です。
Facebookの国内利用率は約33%(総務省の2022年調査より)。
利用者は、20〜50代のビジネス層が多いSNSになります。

年代別SNS利用率_総務省_fecebook|株式会社K.OFFICE

 

■Facebookの特徴

Facebookは、世界中で広く利用されている、テキスト、写真、動画、リンク形式の投稿を共有し、コミュニケーションを簡単に構築できるプラットフォームです。
イベントを作成したり、特定のテーマに関連するグループに参加することで、共通の興味を持つ人々と交流できます。
Facebook上で企業や組織はビジネスページを作成し、製品やサービスを宣伝できます。
また細かいセグメントでターゲットを抽出して広告を配信することもできる為、広告プラットフォームとしても非常に優れているのがこのYouTubeの特徴です。
さらに、FacebookはInstagramと連携しており、コンテンツを共有することもできる為、FacebookとInstagramの両方を運用するのが容易なのもメリットの1つになります。

 

■Facebook有効な活用方法

まずは、ビジネス、団体、アーティストなどの公式ページを作成し、情報を充実させましょう。
ページを使って製品やサービスのプロモーションを行い、フォロワーとのコミュニケーションを心がける必要があります。

またアカウントを開設したばかりのときはフォロワーも少なく、投稿するだけでは求めているターゲットに情報をリーチさせることはできない為、積極的に広告を活用していくことをおすすめします。
広告キャンペーンを設定することで、特定のターゲットにリーチさせたり、新規のフォロワーを獲得することができます。

 

■Facebookの日本の成功事例

それでは最後に日本の企業でFacebookをマーケティングに活用して成功している事例を3つ紹介しましょう。
あなたがFacebookを使う際は、ぜひ参考にしてみてください。

1. コカ・コーラ ジャパン

トヨタ自動車は、Facebookを活用して、新モデルの車や自動車技術に関する情報を発信しています。
新車の発売情報や、車に関する様々なキャンペーン、イベント情報を共有することで、ブランドのファンや潜在的な顧客とのエンゲージメントを高めています。
また、環境に配慮したエコカーの開発など、企業の持続可能性に対する取り組みも紹介し、ブランドイメージの向上を図っています。
ユーザーからのコメントや質問に対しても積極的に応答し、消費者とのコミュニケーションを深めています。
これにより、トヨタはブランドの信頼性を高め、製品に対する興味・関心を喚起しています。

2. ANA(全日本空輸)

ANAは、Facebookページで航空券のプロモーションやキャンペーン情報を定期的に共有しています。
また、旅行情報や観光地の紹介など、航空券購入を検討しているユーザーに有益な情報も提供しています。
これにより、ユーザーの旅行への興味や期待を高め、航空券の購買を促しています。
更に、ユーザーからの質問に迅速に応答することで、顧客サービスの向上も図っています。

3. サントリー

サントリーは、新製品の発売やイベントの開催情報をFacebookで発信しています。
例えば、季節限定商品の紹介や、ユーザーが参加できるキャンペーンの告知を行い、ユーザーの関与とブランドとのコミュニケーションを図っています。
また、レシピの提供や製品の使い方の紹介など、ユーザーにとって付加価値のあるコンテンツも投稿しています。
これらのアクションによって、サントリーはブランドのファンを増やし、製品の販売促進を図っています。

 

 

 2-3.Instagram

instagram_img

続いて、ご紹介するのは「Instagram」。
Instagramの国内利用率は約50%(総務省の2022年調査)。
利用者は、10〜30代の特に女性が多い傾向にあります。

年代別SNS利用率_総務省_instagram|株式会社K.OFFICE

 

■Instagramの特徴

Instagramは、写真やビデオに特化した、女性に非常に人気のあるプラットフォームです。
投稿だけでなく、24時間で消えるストーリーズや、長尺のビデオコンテンツIGTV機能も利用できます。
また、ハッシュタグを使用することで、特定のトピックやテーマに関連するコンテンツの発見と共有が可能です。

ビジネスアカウントを作成したり、製品やサービスをプロモーションできるだけでなく、分析まで行うことができます

さらに、Instagramショッピングでは、投稿から製品にアクセスし、そのまま購入手続きを行えるので、オンラインで商品を売りたい場合に非常に便利です。

Instagramは、他のSNSと比較すると、視覚的にクリエイティブなコンテンツを発信するのに、最適なプラットフォームになります。

 

■Instagramの有効な活用方法

まずは、ブランドや個人を代表するイメージをアイコンに使用します。
ユーザーネームは、覚えやすく、ブランド名や個人名と一致していることが重要です。
自己紹介や連絡先情報を充実させ、フォロワーにアピールしましょう。

また、Instagramで重要なのは、高品質な写真とビデオです。
フィルターやエフェクトを使ってコンテンツをカスタマイズし、独自性やストーリー性を表現したり、予算が許すならプロのカメラマンに依頼してクオリティの高い写真を投稿することをおすすめします。

投稿には、関連するハッシュタグを含め、人気のトレンドに参加するのことで、予想以上にリーチが伸びることがありますので、これもおすすめです。

キャンペーンやプロモーション、イベント情報を発信したい場合は、Instagramストーリーズを活用しましょう。
他のInstagramユーザーや、ブランドとコラボレーションしたり、Instagram広告を使用し、ターゲットにリーチしたプロモーションを行うのもおすすめです。

また、Insightsなどの分析ツールを使用して、投稿の効果とフォロワーの動向を理解し、データを基に戦略を調整する必要もあります。

Instagramでの成功には、クリエイティビティとコミュニケーションが欠かせません。

 

■Instagramの日本の成功事例

それでは最後に日本の企業でInstagramをマーケティングに活用して成功している事例を3つ紹介します。
あなたがInstagramを活用する際は、下記の事例をぜひ参考にしてみてください。

1.資生堂 (Shiseido)

資生堂は美容とスキンケアのブランドとして、Instagramを活用して製品のビジュアルを前面に出しています。
また、化粧アーティストやインフルエンサーとのコラボレーションを通じて、新製品の情報やアプリケーションの方法を紹介しています。

2.カルビー (Calbee)

スナックフードのメーカーであるカルビーは、新商品の発売情報やキャンペーン情報をInstagramで発信しています。
また、ユーザーとのエンゲージメントを高めるためのフォトコンテストなども頻繁に開催してて、ユーザーとのコミュニケーションを行っています。

3.ロフト (LOFT)

文房具や生活雑貨を取り扱うロフトは、商品の魅力をビジュアルに伝える投稿を多く行っています。
また、季節ごとのイベントやキャンペーン、ワークショップの情報を発信することで、来店促進や新商品の紹介を行っています。

 

 

2-4. X(旧Twitter)

twitter_img

4つ目にご紹介するのは「X(旧Twitter)」です。
2022年に世界一の大富豪であるイーロン・マスク氏に買収されてから、2023年にはTwitterからXに改名されて慣れ親しんだ小鳥のアイコンがなくなったり、有料化の話が出たりするなど、何かと話題を提供していますよね。
さらに2023年7月にはFacebookやInstagramを運営しているMeta社がXの対抗として「Threads」をリリースしたりと、今後の動向に注目が集まっているSNSではないでしょうか。
そんなXの国内利用率は約46%。利用者は、主に20代が多い傾向にあります。

年代別SNS利用率_総務省_x|株式会社K.OFFICE

■Xの特徴

Xは、全角140文字(半角280文字)以内の短文メッセージと画像や動画、GIFアニメーションを投稿し共有する、プラットフォーム。
(有料プランの「X Premium(旧Twitter Blue)だと全角2,000文字、半角4,000文字まで可能)
最新のトピックや情報を、リアルタイムで迅速に簡潔に届け、収集することができる点が1番の特徴です。
ニュースサイトや番組よりも、鮮度の高い情報がリサーチできるので、最近は気になることがあれば、ニュースサイトを検索するよりもXを検索する、という人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もその1人であります。

トレンド機能を活用して、リアルタイムで注目されている情報が把握できたり、リポスト(Twitterのときはリツイート)など、非常に即時性や拡散性が高いことが他のSNSとXとの大きな違いです。
芸能人、著名人でXのアカウント使って、日々ポストしたり、ファンとコミュニケーションを図ったりしている人もいますね。

そういった特徴から、Xは、個人の意見表明からニュースメディア、政府機関、企業までさまざまな分野で広く活用され、リアルタイムのコミュニケーションと情報共有に貢献しています。

 

■Xの有効な活用方法

では実際にXをあなたが活用するとしたらどういった方法が良いでしょうか。
活用方法の一部をご紹介します。

1.リアルタイム性の活用

Xの強みはリアルタイムでの情報発信。
新製品の発売やイベント情報などをタイムリーに発信することで、フォロワーとのエンゲージメントを高めることができます。

2.ハッシュタグの活用

特定のキャンペーンやプロモーションに関連したハッシュタグを作成・活用することで、トピックのトレンド入りを狙うなどのブランド露出を増やすことを狙います。

3.インフルエンサーとのコラボレーション

日本においても多くのXのインフルエンサーが存在します。
彼(彼女)らとのパートナーシップやコラボレーションを通じて、ターゲットとなる層に効果的にアプローチすることができます。

4.視覚的なコンテンツの配信

画像や動画を投稿することで、テキストのみの投稿よりも高いエンゲージメントを期待することができます。
特に動画コンテンツはエンゲージメントを大きく向上させる可能性があるのでおすすめです。

5.リスニングとフィードバックの収集

ブランドや製品に関する言及をリアルタイムでモニタリングし、ユーザーからのフィードバックや要望を収集することができます。
これを基にサービス改善や新たなマーケティング戦略を考えるヒントにしていきましょう。

6.広告の活用

X広告を活用して、ターゲットとなるユーザーセグメントに向けた広告キャンペーンを実施することができます。
プロモートポストやプロモートアカウントなどの機能を活用して、ブランドの露出を増やしていきましょう。

 

■Xの日本の成功事例

それでは最後にXを実際に運用している日本企業の事例を紹介してみます。
あなたがXを運用する際の参考にぜひ、チェックしてみてください。

1.日清食品 (Nissin)

「カップヌードル」のプロモーションの一環として、ユニークな動画や画像をXに頻繁に投稿し、話題作りを行っています。
特にアニメやゲームとのコラボレーションは、多くのリポストやいいねを集めることが多いので参考になるのではないでしょうか。

2.ANA (全日本空輸)

旅行キャンペーンや新しいフライトルートのお知らせなどをXで発信。
また、顧客からのフィードバックを受け取り、サービス向上の参考にするなどのエンゲージメント活動も行っています。

3.ポケモン公式アカウント

新しいゲームのリリース情報やイベント、キャンペーンなど、ポケモン関連の最新情報をXで発信。
また、ファンとのコミュニケーションを活発に行い、エンゲージメントを高めています。

 

 

3-5.TikTok

Tiktok_img

最後にご紹介するのは「TikTok」。TikTokの国内利用率は約25%です。
そして利用者は、主に10代が多い為、若年層に向けてマーケティングする際は、選択肢のひとつになるSNSになります。

年代別SNS利用率_総務省_tiktok|株式会社K.OFFICE

■TikTokの特徴

それではTikTokがどういった特徴を持ったSNSか?ということを具体的に紹介していきましょう。
特徴を理解することが、TikTok運用の成功に必須です。

1.短い動画コンテンツ

TikTokは15秒から60秒の短い動画を主としたコンテンツプラットフォームです。
YouTubeでしたら、5〜10分、中には30分や1時間といった長尺の動画が主流でしたが、TikTokではショート動画と呼ばれる短い尺の動画を採用することで、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代を中心に受けることになりました。
今やこのショート動画の流れは他のSNSへも波及し、YouTube、Instagram、Facebookと縦型のショート動画のコンテンツが非常に増えています。

2.若年層が中心としたユーザー層

TikTokは、特にZ世代(1995年から2010年生まれの人々)に非常に人気です。
Z世代はデジタルネイティブとして成長し、短くてインパクトのあるコンテンツを好む傾向があります。
TikTokの短い動画フォーマットは、この世代の消費傾向にマッチすることで、ユーザーを獲得していきました。

3.高いバイラル性

TikTokは短く、視覚的でインパクトのある動画を中心としたプラットフォームであり、ユーザーが容易にコンテンツを作成、共有、再現することができます。
この手軽さと、プラットフォーム内のアルゴリズムがユーザーの興味に合わせて動画を推薦する「For You Page」の機能が、一つの動画やトレンドが短期間で大きく拡散するバイラル性を生み出しています。

4.音楽との結びつき

TikTokは元々音楽同期ショートビデオプラットフォームとして始まったため、音楽はそのコア要素として組み込まれているのも特徴のひとつです。
ユーザーはさまざまな楽曲を背景にして動画を作成し、ダンス、歌、リップシンクなどのコンテンツを容易に共有できます。
多くのトレンドやバイラルチャレンジは特定の楽曲に基づいており、これがTikTok内での音楽の普及と拡散を助けています。

5.グローバルリーチ

TikTokは現在、150以上の国と地域で利用されており、そのユニバーサルなフォーマットとインタラクティブな特性により、様々な文化や言語を超えて多くのユーザーの支持を得ています。
これにより、TikTokは世界中でのブランドやトレンドの急速な拡散を可能にしており、真のグローバルなリーチを持つSNSとなっています。

 

■TikTokの有効な活用方法

次にTikTokを活用するにあたってどういった活用方法があるか少し触れていきしょう。
TikTok運用を考えるにあたっての参考にしてください。

1.チャレンジの開催

TikTokでは「#チャレンジ」というハッシュタグを使用して、ユーザーが特定の動きや歌を模倣するトレンドが生まれやすい特徴があります。
企業もこれを利用して、オリジナルのチャレンジを提案し、ブランドの露出を増やすことができるので積極的に企画を考えていくと良いでしょう。

2.インフルエンサーとのコラボレーション

TikTokにはInstagramなど、他のSNSと同様、多くのフォロワーを持つインフルエンサーが存在します。
彼らとのコラボレーションを通じて、ターゲット層に効果的にアプローチすることができるでしょう。

3.教育的・情報提供型コンテンツ

「ハウツー」や製品の使い方、ブランドの背後にあるストーリーなどの情報を短い動画で伝えることで、Z世代のユーザーとのエンゲージメントを深めることができます。
Z世代へ有益な情報を発信することで、他のSNSではマーケティングすることができないユーザーへマーケティングしていきましょう。

4.ユーザー生成コンテンツ (UGC) の活用

ユーザーが作成した企業や製品に関連する動画をシェアしたり、そのコンテンツを元に新しいキャンペーンを開始することで、コミュニティのエンゲージメントを促進することができます。
SNSマーケティングにおいては相互のコミュニケーションが非常に重要になりますので、積極的に活用していきましょう。

5.広告機能の活用

TikTokも広告プラットフォームとして機能を提供しています。
ブランドや製品のプロモーション動画をターゲット層に効果的に配信することが可能ですので、予算を組んで積極的に活用することをおすすめします。

 

■TikTokの日本の成功事例

TikTokは日本の企業にとっても魅力的なマーケティングツールとして注目されています。
以下は、過去の情報やトレンドを基にした日本の企業によるTikTokの成功事例です。
運用する際には過去の事例を参考に、あなたにあった運用プランを組んでいきましょう。

1.EON(イオン)

大手リテールチェーンのイオンは、TikTokでのフラッシュモブや店舗内のイベントの紹介などを行っています。
生活密着型のコンテンツはユーザーに日常の一部として受け入れられやすく、リアルなショッピング体験を共有することでエンゲージメントを高めている要因です。

2.ポッキー (Glico)

伝統的なスナック商品であるポッキーは、TikTokを使って新しい消費シーンやクリエイティブな食べ方を紹介し、若いユーザーとのコミュニケーションを図っています。
既存のファンとのエンゲージメントを深化させるだけでなく、新たなファン層を獲得するためのキャンペーンが、TikTokのバイラル性と相まって成功してる事例です。

3.ソニーミュージック (Sony Music)

新曲のリリースやアーティストのインタビューなど、音楽関連のコンテンツをTikTokで展開。
TikTokは音楽との親和性が高いプラットフォームであるため、新しい楽曲の紹介やアーティストとのエンゲージメントは、特に効果的なプロモーションとなっています。

 

 

4.まとめ

Digital Marketing

いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した5つのSNSだけでも、それぞれ異なった特徴と活用方法があるのがお分かりいただけたのではないかと思います。

例えば、あなたが20・30代の女性に対してマーケティングをするならInstagram、30代・40代のビジネスパーソンに向けてマーケティングをするならFacebook、といった具合に、あなたのビジネスにおいて、どのSNSを活用すればターゲットとしているユーザーにマーケティングすることができるか、ヒントになれば幸いです。

また今回ご紹介した事例などはあくまで一例になりますので、実際に活用する際にはあなたのビジネス合わせてカスタマイズして活用していただくことが成功への近道です。

最初はトライ&エラーになるかもしれませんが、これを機に、SNSを使ったマーケティングに取り組んでみてください。

もし、自社だけで解決できないことがありましたら、そ時は、一度、株式会社K.OFFICEにご相談ください。
過去100社以上の企業さまのマーケティングをお手伝いしてきたディレクターが御社に最適なコンサルティングを行います。

 

お問い合わせはこちら

関連記事

PAGE TOP