こんにちは。株式会社K.OFFICEの奥休場です。
Facebook広告に限らず、Instagram広告、YouTube広告、リスティング広告 etc…広告を活用しているならば、一番気になるのがいかにユーザーに広告をクリックしてもらい、コンバージョンを獲得できるかでしょう。
当たり前のことですが、広告の成功(=コンバージョンの獲得)は視聴者の反応、すなわちエンゲージメントに直結します。
あなたは、広告運用を考えたときに
「最大のエンゲージメントを引き出すためには、画像と動画のどちらを使うべきなのか?」
という疑問を持ったことはありませんか?
これは広告を配信する際に非常に重要な問題です。
その答えを出す為に、ゼロベースでA/Bテストを繰り返してトライ&エラーを行っていては、なかなか効果的な広告戦略に行き着くまでに時間もかかりますじ、コストもかかってしまいます。
そこで今回は、この重要な問いに私なりの答えとその理由を、実際にfacebook広告を運用した結果を元にお伝えしたいと思います。
これを見ていただければ、あなたの広告運用の悩みの一つを解決できるかもしれません。
なお、今回事例で紹介しているFacebook広告に関しては、下記の記事でも解説してますので、よかったらそちらもご覧ください。
目次
1.広告配信するなら画像よりも動画をおすすめします
まず結論からお伝えすると、画像ではなく動画で広告配信することをおすすめします。
理由としては
- 視覚だけでなく聴覚を使ったユーザー(視聴者)へのアプローチ
- 画像と動画で生まれる情報量の差
- クリック率、コンバージョン率の差
が挙げられます。
また通信環境も進化して、容量の大きい動画でもストレスなく見られる時代になっていることも、動画をおすすめする理由の1つです。
それぞれを詳しく解説していきましょう。
1-1.視覚だけでなく聴覚を使ったユーザー(視聴者)へのアプローチ
あなたは1971年にアメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則はご存知でしょうか?
「人がコミュニケーションをとる時に、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証し、その割合が示されました。
情報源は五感のうち「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つです。
これらを英語表記にし、それぞれの頭文字を取って「3Vの法則」とも呼ばれています。
- 「視覚情報」=Visual
- 「聴覚情報」=Vocal
- 「言語情報」=Verbal
そして、この3つのVは、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%で伝達されているそうです。
視覚情報と聴覚情報だけで93%を占めています。
このことからも、映像(視覚)と音(聴覚)で情報を伝える動画コンテンツの圧倒的な強さがおわかりいただけたと思います。
これにより、動画を使ったプロモーションはブランドや商品への理解を深め、視聴者の心に鮮明な印象を残すことが可能です。
また動画の場合はユーザーに伝えたい順番で情報を伝えることができる、というのも画像バナーにはない大きなメリットです。
1-2.画像と動画で生まれる情報量の差
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果によると、「1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、Webページに換算すると約3,600ページ分になる」と言われています。
もう10年近く前の話なので、あなたもこの話は聞いたことはあるのではないでしょうか?
他にも、動画の情報量は文字の5,000倍(写真の場合は文字の7倍)、なんてのも言われたりしてますね。
3,600ページものWebページを読むのにいったいどれぐらい時間がかかるのでしょうか…?
ましてや作るともなれば、途方もない時間とコストがかかってしまいます。
一方、1分間の動画であれば、ユーザーは気軽に視聴することができ、制作側の労力もさほど大きいものではありません。
豊富な情報を短い時間でわかりやすくユーザーに伝えられる動画は、画像よりも直感的に情報を理解しやすく、視聴者の購買意欲を刺激しエンゲージメントに繋げます。
1-3.クリック率、コンバージョン率の差
動画は画像よりもエンゲージメントが高く、クリック率、コンバージョン率に明確な差が出ることが多々あります。
例えば弊社自身の広告を配信した際でも、やはりその差は明確でクリック単価で見ても動画は画像の約半分程度になりました。
これはつまり、クリックした先のLPが同じものでコンバージョン率が変わらないと仮定した場合、約半分のコストでコンバージョンを獲得することができるということです。
いかがでしょうか?
もしあなたが広告配信するなら動画広告で配信したい、となりませんか?
2.画像と動画でどの程度エンゲージメントに差が出るのか?
それでは実際に、弊社が自社で運用した広告の配信結果を見てみましょう。
まずは以下の表を見てください。これはFacebook広告の管理画面のスクリーンショットしたものです。
いずれも1日1,000円の予算で10日間程度運用した結果です。(Facebook広告では1日500円からと、かなり少額から広告配信が可能です)
消化金額に数百円の誤差はありますが、結果の部分を見ると
動画 | 183 |
画像(バナー) | 91 |
で、動画は画像のほぼ倍のランディングページビュー(※)を獲得していることがわかります。
(※ランディングページビューはユーザーが広告をクリックして、遷した先のページの読み込みを完了した数です。単純なクリックよりも、よりユーザーのエンゲージメントの度合いが高い指標です)
その結果、ランディングページビューの獲得単価も
動画 | ¥52 |
画像(バナー) | ¥103 |
と動画が画像の約半分の単価になってます。
さらに注目していただきたいのはインプレッションの数です。
画像のインプレッションが10,995回(リーチは8,429人)に対し、動画はインプレッションが6,087回(リーチは2,777人)と約半分の回数になっています。
つまりこれは、クリック率(正確にはランディングページビュー率)でいうと
動画 | 3.00% |
画像(バナー) | 0.82% |
になります。何とその差は3倍以上です。
もちろん、インプレッション自体は同じ広告費だと画像の方が多くなっているので、単価で見るとそこまでの差にはなっていませんが、それでは上記の通り、ランディングページビュー獲得単価が約半分です。
いかがでしょうか?
これだけ動画は、画像よりもユーザー(視聴者)にアクションを起こさせる力が強いという証拠ではないでしょうか。
ちなみにこの広告を配信した際に使用したクリエイティブは以下です。
(どちらもクリックすると大きく見られます)
動画を見てもらうとわかりますが、正直、そこまで凝ったつくりではありません。
それでも上記のような結果につながっているのです。
これが、今までたくさんの広告を運用してきた経験から来る、広告配信の際に動画をおすすめする根拠です。
3.動画のデメリットはコストと制作期間がかかること
ここまでは動画の良い話ばかりしましたが、当然、動画にもデメリットはあります。
それは画像よりもコストと制作期間がかかることです。
ある程度しっかりした動画を一から企画して撮影して作ろうとなると、制作会社に外注すると安くても15万〜30万程度のコストはかかりますし、制作期間もかかります。
さらに配信して効果検証した結果、動画に修正を加えるとなると、そこからさらにコストも納期もかかってしまいます。
これでは広告運用で素早いPDCAのサイクルを回すことが難しくなってきてしまいます。
正直、広告運用、ひいてはWEBマーケティングで結果を出す為には、配信内容(ターゲティングや見出し、本文)だけでなく、クリエイティブ(画像や動画)、さらには遷移する先のランディングページ(LP)は常に効果検証しながら最適化していくことが必須です。
ですので、動画で広告配信する際は
- 内製でWEBマーケティングや動画制作を行える知見・環境がある
- 内製ではできなくても外注先で上記を補える環境がある
というのが大前提にはなってきます。
おそらく、ほとんどの会社が後者になってくるのではないでしょうか?
そんなときは、今お付き合いされている広告代理店やWEBの制作会社にご相談されるのももちろんですが、もしよかったら一度弊社にもご相談ください。
株式会社K.OFFICEには「LP制作」「動画制作」「広告運用」をパッケージにした伴走型のマーケティング支援サービス「BAN-SOUくん(バンソウくん)がありますので、限られた予算でマーケティングに重要なマーケッター、動画クリエイター、WEBデザイナーといった要素を手に入れていただくことができます。
よかったら下記バナーをクリックしてしてみてください。
4.Facebook広告以外でも動画は効果的な手段
今回はFacebook広告の場合での事例を紹介しましたが、マーケティングにおいて動画は非常に重要なコンテンツです。
もし御社の方で
「動画を使ったマーケティングを取り入れたい」
と言ったご要望がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
御社のサービスやプロダクトに合わせたマーケティング戦略を一からお手伝いします。