「バズる動画」ってよく聞くけど、どうやったらバズらせられるのかわからない…。
なるほど。「バズる動画」の作り方が知りたいんですね。
SNSや動画広告の拡散効果を利用して、自社の売上アップにつなげたいんです!
わかりました!それでは今回は「バズる動画の作り方」について解説します!

具体的な事例も紹介しながら解説していくので、バズる動画について詳しく知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ビジネスにも活かせる「バズる動画」の基礎について、詳しく学んでいきましょう!
ぜひ、お願いします!
1.【前提知識】「バズる動画」の定義を解説

「バズる動画」とは、ネット上で爆発的に再生・拡散される動画のことです。
発信した動画がインターネット上でバズると多くの人の目に触れるため、高い宣伝効果が得られます。広告費をかけずに高いリーチを狙えたり、短期間で大幅な認知拡大ができたりすることから、ビジネスと組み合わせて戦略的に「バズ」を狙う方も多いですね。
TikTok、Instagramのリール、YouTube ショートなど、SNSを活用した動画マーケティングは、今や定番の販売戦略・ブランディング戦略のひとつです。
SNS上で気軽に動画が再生される時代になったからこそ「バズる動画」を活用した動画マーケティングは、自社のビジネスを伸ばしたい方や、インターネット上で話題性を獲得したい方から注目を集めています。
ポイント |
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「バズる」とは「ネット上で急速に拡散されて注目を集めること」を指す言葉です。そもそも、英語の「buzz(バズ)」には「ざわめき」や「噂話」という意味があります。もともとは「蜂がブンブン飛ぶ音」を指していましたが、そこから「世間の注目を集めて騒がれている状態」を表す言葉になりました。 |
バズらせられたら、会社の規模に関係なくチャンスを掴めそう!
そう、それがSNSの良いところですね。次は作り方を解説していきますよ。
2.バズる動画の作り方を5ステップで解説!

バズる動画の作り方は、以下のとおりです。
- ターゲット・ゴールを明確にする
- 最初の1秒に命をかける
- 視聴者の感情を揺さぶる構成を設計する
- 長さとテンポに気をつけて編集する
- シェアしたくなる仕掛けを作る
詳しい流れを見ていきましょう。
1.ターゲット・ゴールを明確にする
バズる動画を作るうえで最初におこなうべきことは、動画のターゲットとゴールを明確にすることです。
SNSの良いところとして、多くの人に見てもらいやすいことが挙げられます。
だからといって無計画に動画を投稿しても、SNSのように毎日たくさんの動画が投稿される環境では、視聴者は基本的に「自分ごと」にしか反応しません。ターゲットを絞らないで動画を作ると、誰の心にも刺さらない動画になってしまうんですよ。
また、ブランディングや商品販売など、ビジネス上の利益が出るゴールを決めておくことも大切です。ゴールが決まっていないと、自社ビジネスの利益につながらない「意味のないバズ」で終わってしまう可能性が高くなります。
「バズ」を狙うのであれば、実際の動画制作を始める前にターゲットとゴールを明確にして、メンバー全員で共有しましょう。
全員で同じゴールに向かって進んでいくことが大切なんですね!
はい。特にチームで動くときは、欠かせない工程です。
2.最初の1秒に命をかける
実際の動画制作で最も重要なポイントは「最初の1秒に徹底的にこだわる」ことです。
SNSで流れる動画は、指1本で簡単にスルーされてしまいます。最初の3秒で興味を引けなければ、いくら内容がよかったとしても最後まで見てもらうことはできません。
また、SNSのアルゴリズムは、視聴者の「冒頭の反応」をチェックしています。動画の冒頭で離脱されてしまうと、その動画は「面白くない動画」と判定されてしまい、他のユーザーに表示されにくくなってしまうため、注意が必要です。
テロップやジャンプカット、エフェクトなど、各種の編集効果も活用して、最初の3秒を魅力的に演出しましょう。
ポイント |
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SNSで表示される動画が決まる仕組みTikTokやInstagram、YouTubeのショート動画など、SNSで表示される「おすすめ動画」は「レコメンド型アルゴリズム」というシステムで選定されています。視聴者の反応をもとに拡散されるかどうかが決まるので、見てくれる方が多ければ多いほど、動画は拡散されやすくなります。つまり、一人ひとりのユーザーにしっかりとアプローチできる動画を作ることこそが「バズ」につながる1番の近道なのです。 |
動画マーケティングって一瞬で勝負が決まっちゃうんですね…。
そうなんです。だからこそ、ここが動画クリエイターの腕の見せどころでもあります。
3.視聴者の感情を揺さぶる構成を設計する
視聴者の感情を揺さぶることを意識して、動画全体の構成を設計します。
バズる動画には、最後までつい見続けてしまうような「エンタメ性」と「感情の起伏」があります。反対に、冒頭3秒で興味を引きつけられたとしても、その後の流れが単調だと、すぐに飽きられてしまうでしょう。
視聴者の感情が動きやすいポイントの代表例は、以下のとおりです。
- 笑える(ユーモア)
- 泣ける(感動)
- 驚く(意外性)
- 学びがある(なるほど感)
これらを効果的に組み合わせることで、視聴維持率の向上につながります。
また、全体の構成を設計する際は、起承転結を意識することも非常に重要です。
視聴者を飽きさせないように構成の基本をしっかりと抑えながら、最後まで見てもらえるような工夫を凝らしましょう。
最後まで見てもらえることが大切なんですね!
そうなんです!視聴者に「気が付いたら動画が終わっていた」「もう1回見返そう」と
思ってもらえたら理想的です。
4.長さとテンポに気をつけて編集する
今の時代、残念ながら、長すぎる動画はほぼ見られません。そのため、動画を編集するときは、長さとテンポに気をつけて、冗長にならないよう注意する必要があります。
各種SNSで最適だといわれている動画の長さは、以下のとおりです。
SNS | 長さ |
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TikTok | 15~30秒 |
Instagramリール | 30~45秒 |
YouTubeショート | 30~45秒 |
1秒でも「退屈だな」と思われたら離脱されてしまうので、テンポよく切り替えることが「バズ」につながる編集のカギです。ジャンプカットや倍速を効果的に使い、視聴者の意識をリードし続ける動画を作りましょう。
長さとテンポを意識した編集が大切なんですね!
そう、ここで妥協しなことが動画マーケティングを成功させる秘訣です。
5.シェアしたくなる仕掛けを作る
最後に、完成した動画に「シェアされる理由」があるかどうか、客観的な目で確認してみましょう。
動画をバズらせるためには、最後まで見てもらうだけでは足りません。動画を見た視聴者に何らかのアクションを起こしてもらい、動画が拡散されていくことが重要なのです。
拡散されやすい動画の特徴をご紹介します。
- 視聴者が「他の人にも見せたい!」と思える内容
- コメントしやすいネタ(ツッコミどころ、議論の余地)
- ハッシュタグの使い方がうまい(トレンド入り狙い)
例:#これやってみて #知らなきゃ損 #バズレシピ など
バズる動画には、バズる理由と仕掛けが必ずあります。視聴者の目線に立って、思わず周りに紹介したくなるような仕掛けを動画に取り入れることが大切です。
「バズ」を狙うときこそ、動画制作の基本を押さえて、一つひとつの動画をていねいに作りましょう。
視聴者目線が「バスる動画」を作るうえでの肝ですね!
そのとおりです!
次は、実際の動画制作で外せない重要ポイントも押さえておきましょう。
3.バズる動画を作るときに知っておくべき5つの重要ポイント

動画マーケティングの業界では、ただ動画が拡散されるだけでは「成功」とはいえません。バズる動画を作る際に知っておくべき重要なポイントは、以下のとおりです。
- 「バズ」と「売上」は直結しない
- SNSのプラットフォームごとに「バズるルール」が異なる
- 行き過ぎた「バズ」には炎上のリスクがある
- 最低限の撮影技術・編集技術が必要とされる
- 「バズ」だけで終わらせない工夫が求められる
ひとつずつ、詳しく解説します。
1.「バズ」と「売上」は直結しない
「バズったから売上があがるとは限らない」ということは、まず知っておくべき事実です。
例えば、
- 100万再生されたけど、問い合わせはゼロ
- 再生されたのは面白かったからで、サービス自体は伝わっていない
という話は、決して珍しいことではありません。
でもそれだと、動画を作った意味がないですよね?
こういった事態を避けるためには、事前のコンセプト設計が何よりも重要です。具体的には、以下のようなことを事前に決めておきましょう。
決めるべきこと | 例 |
---|---|
動画の目的 (ゴール) | ・認知拡大 ・商品販売 ・ファンづくり など |
ターゲット | ・運動部の高校生 ・育児中の30代女性 ・起業したばかりの経営者 など |
視聴者に取ってほしい行動 (導線) | ・HPへのアクセスを促す ・商品ページに誘導する ・アカウントをフォローしてもらう など |
「目的」が明確になって、初めて正しい企画・演出が選べます。「バズらせること」に夢中になるあまり、本来の目的を見失ってしまわないよう、注意しましょう。
ちゃんと「目的(ゴール)につながるバズ」を起こしたいです!
そう、目的(ゴール)に向けてアプローチをすることは、マーケティングの基本ですね。
2.SNSのプラットフォームごとに「バズるルール」が異なる
「バズる動画の条件」は、TikTokやInstagram、YouTubeなど、プラットフォームごとに異なります。
SNSはプラットフォームごとにそれぞれ違う特徴があるため、ユーザーに好まれやすい動画のパターンも異なることが一般的です。
大まかな傾向をご紹介します。
- TikTok:初速重視、短くて中毒性あるテンポがバズりやすい
- Instagramリール:共感・ビジュアル重視、トレンドに乗ると強い
- YouTubeショート:構成力が重視される。ノウハウ・学び系とも相性がいい
動画をバズらせるためには、それぞれのプラットフォームのアルゴリズムやユーザーの「ノリ」を理解して、発信媒体に合わせた動画を作る必要があります。
発信媒体の選定も重要なポイントなんですね。
そのとおり。動画をバズらせるためには、SNSごとに異なるテクニックを駆使することが大切になります。
3.行き過ぎた「バズ」には炎上リスクもある
インパクトを狙って過激な演出や発言、誇張表現を使用してしまうと、炎上するリスクがあります。
炎上も「バズ」のひとつではありますが、ビジネス上のプラスになることはほとんどありません。むしろ信頼性を損なったり批判されたりと、悪影響のほうが大きいでしょう。
せっかく時間とコストをかけたのに炎上した、なんて絶対に嫌ですよね?
それを避けるためには、主に以下の点に注意して動画を制作しましょう。
- 嘘や誇張表現は避ける
- 未許可のパクリはしない
- 炎上ネタに乗らない
軽率な行動で自社のブランドイメージを損なうことがないように、行き過ぎた演出や配慮のない表現は避けることが大切です。
「見る人の気持ちを考えよう」ってことですよね!
はい。せっかく動画を作るからこそ、
炎上でマイナスの影響を受けることがないように注意してくださいね。
4.最低限の撮影技術・編集技術が必要とされる
バズる動画を作るためには、最低限の動画の撮影技術と編集技術が必要とされます。
いくら構成がよかったとしても、実際に流れる映像のクオリティが低ければ、ユーザーは動画を見続けてはくれません。
高価な機材やプロ並みのスキルが必要というわけではありませんが、少なくとも以下のラインは押さえておいたほうがよいでしょう。
- スマホでも大丈夫だが、明るさと音質にはこだわる
- 撮影中は背景・映りこみ・全体の構図に注意する
- 読みやすく・見やすいテロップをタイミングよく入れる
撮影と編集の技術は、動画の「伝える力」を決める大切な要素です。
常に数多くの動画が投稿され続けるSNSでは、見づらい映像はすぐにスキップされてしまいます。「バズ」を目指すのであれば、最低限の動画のクオリティは、必ず確保するようにしましょう。
スマホでもOKなら挑戦しやすいです!
そうですね。きちんと作りこめば、スマホの動画でも十分に「バズ」を狙えますよ。
5.「バズ」だけで終わらせない工夫が求められる
動画の拡散効果を自社の利益につなげたいのであれば「バズ」だけではない「本質的な価値のある動画」を作ることが、何よりも大切です。
「バズ」は一過性のものなので、一時的に話題になったとしても、すぐに忘れられてしまいます。しかし、動画そのものに「コンテンツ」としての価値があれば、勢いは衰えても、何度も見返してもらえたり、動画の影響で視聴者の行動に変化が生まれたりすることもあるかもしれません。
「バズること」を意識して動画を作る際も「本質的な価値のある動画をターゲットに届ける」という基礎的な部分をおろそかにしないことが、長期目線に立ったときの動画マーケティング成功のコツです。
バズる・バズらないだけでなく「視聴者の記憶に残る動画」であるか、ということも意識して、動画制作をしましょう。
「ずっと見てもらえる動画」って理想的ですね!
わかってもらえて何よりです!ここからは、実際にバズった動画の事例を見ていきましょう。
4.実際にバズった動画の事例5選

投稿動画が実際にバズって、動画マーケティングが成功した企業の事例を5つ紹介します。
- 《3COINS公式》HITOMI
- YADUKI/居酒屋 哉月
- 資生堂「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」
- チキンラーメン アクマのキムラー「プッツンタイマー」
- ゼスプリ「できることからはじめよう」
ひとつずつ、詳しく解説します。
1.《3COINS公式》HITOMI
【TikTokアカウント:3coins_hitomi】
TikTokでバズった動画の事例を紹介します。
「《3COINS公式》HITOMI」は、株式会社パルグループホールディングスのブランド・3COINSが運営する公式アカウントです。
公式でありながら一般のインフルエンサーのような立ち位置で商品を紹介する意外性と、有益な情報が人気を博しています。
「バズ」がブランドやアカウントのファン化につながっている、
動画マーケティングの成功例です。
2025年4月時点で42万回の再生回数を記録しているのも納得の内容ですね!
2.YADUKI/居酒屋 哉月
【TikTokアカウント:yaduki1】
愛知県名古屋市にある「居酒屋 哉月」の公式アカウントです。
海外でバズっている動画の最新トレンドを取り入れたユーモアあふれる動画が人気で、多くのファンを獲得しています。
ご紹介しているのは、2025年4月時点で97万回の再生回数を記録した動画です。
2022年にはTikTok Awardも受賞していて、
バズる動画から一気に知名度が高まった企業の代表例だといえるでしょう。
居酒屋さんがこんなに人気になるなんて、やっぱりSNSは夢がありますね!
3.資生堂「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」
【High School Girl? メーク女子高生のヒミツ (The Secret of High School Girls)】
株式会社資生堂が作成したプロモーション動画です。メイクをする楽しさとメイクの可能性を、若い世代に伝える目的で制作されました。
動画のなかでは「予想していなかった衝撃」という驚きを与えることで、視聴者の興味を引きつけています。
2025年4月時点で1,200万回の再生回数を記録。
見たらつい人に話したくなるような、ユニークな展開がバズにつながった動画です。
「人に見せたくなる動画」は自然に拡散していくんですね!
4.チキンラーメン アクマのキムラー「プッツンタイマー」
日清食品ホールディングス株式会社が販売する、チキンラーメンを宣伝する動画です。
可愛らしいひよこの主人公と、
溜まりに溜まった怒りやストレスというギャップがフックになっています。
尖ったコンセプトを「バズ」につなげているんですね。
日常の「あるある」や「イライラ」をシュールかつユーモアあふれるアニメーションにすることで、視聴者の笑いと共感を生み出し、バズにつながった事例です。
2025年4月時点で1,758万回の再生回数を記録しています。
5.ゼスプリ「できることからはじめよう」
【ゼスプリ キウイ TVCM 2024「できることからはじめよう」篇 90秒】
キウイフルーツの販売をおこなうゼスプリインターナショナルジャパン株式会社が制作する、ゼスプリのキウイのテレビCMです。
キウイブラザーズというマスコットキャラクターの人形をストップモーション風のアニメーションにすることで、可愛らしさを演出するとともに、インパクトを生み出しています。
キャラクターの魅力や独特な歌が話題となり、
新しい動画が公開されるたびにバズが起こるという、動画マーケティングの成功例です。
ファンがいたら再生回数も伸びやすいですよね!
公開からわずか8か月、2025年4月時点で、716万回の再生回数を記録しています。
まとめ

いかがでしたか?
「バズる動画」の作り方について、少し理解が深められたのではないでしょうか?
はい!とても勉強になりました!
実はバズる動画には共通点があり、戦略的にコンセプト設計をすることで、バズを狙うことは可能です。
しかし、本当に大切なのは自社に利益を生み出すこと。そのためには動画をバズらせるだけでなく、目的に合わせたマーケティング戦略を立てる必要があります。
株式会社K.OFFICEは、目的に対して効果的にアプローチできる動画制作が強みの映像制作会社です。企画から制作まで一貫して対応していて「バズ」だけに留まらない、本質的な価値のある動画制作にこだわっています。
「動画を作ってみたい」「動画広告をマーケティングに活かしたい」と考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。